【初めての出産】恥骨結合離開になったら全く歩けなかった【体験談】

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すろーらいふ

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こんにちは。すろーらいふです。

2019年に第一子を出産しました。その際に恥骨結合離開になりました。

あまり経験される方が多くないので、聞いたことない方が多いのではないでしょうか。

私自身、恥骨結合離開と診断されてとても不安でたくさんネットで検索しましたが、あまり体験談が多くなく余計に不安に思うこともありました。

そんな経験から、私の体験談が誰かの役に立てばいいなと思い、お話してみようと思います。

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あれ?下半身が動かせない

分娩台にあがっていきむこと数回、バキっと大きな音がしました

。その後数回いきむと赤ちゃんが産まれてきました。

それはそれは幸せな瞬間。やっと赤ちゃんに会えた!

産後の処置を終えてから立ち上がると、ふらっと意識を失って倒れました。

そのまま車いすで病室へ。ベッドに横になろうと思っても足が動かない。

足の付け根が激痛で寝返りができない。

とっても痛くて動けませんと看護師さんに伝えました。

すると、「みんな痛いのよ。頑張って。」と言われました。いやいや私本当に動けませんけど・・・。

恥骨結合離開だと診断される

私の動けないレベルはやはりほかの方とは違うらしく、恥骨のレントゲンを撮ってもらうことになりました。

3㎝離開していました。

「ありゃ~かなり離開しちゃったわね」と看護師さんに言われました。

ほら、だから動けないって言ったじゃないか。

出産時のバキっという音は、これが原因なのでは・・・。

診断名は「恥骨結合離開」。

簡単に言うと恥骨の靭帯がのびてしまっている状態。産婦人科の診察ではなく、整形外科の担当です。

治すには第一に安静にすること。

ただ、動ける範囲で動くと治りが早くなりますよ。とのことでした。

伸びた靭帯を鍛えるようなイメージです。

トコちゃんベルト1が手放せない

恥骨結合離開と診断されてすぐ、トコちゃんベルト1を売店で買ってきてくださいと言われました。

そして1日中巻いておいた方がいいと言われました。看護師さんにサイズを測ってもらい、夫に買いに走ってもらいました。

トコちゃんベルト1を巻くと痛みが軽減されて少し足が動くようになりました。

ただ、巻く力を非常に強くしていたのでベルトを巻いている足の付け根にベルトの型がついたり血色が悪くなったりしました。

さらには擦れて痛くなり、おしりは汗疹ができてしまいました。

それでもトコちゃんベルト1が無いと全く動けないので、つけるしかありません。

足の付け根にはガーゼを挟んでみたり、汗疹の塗り薬を処方してもらいました。

トコちゃんベルトは正規販売店で購入するのをおすすめします。

偽造品や模倣品が販売されているそうです。以下のリンクは正規販売店としてHPに記載されていますよ。

人生初の寝たきりを経験

出産直後は寝返りができないと思っていましたが、足が動きません。いや、下半身が動かせなかったです。

昨日まで歩いていたのに、今は動かない自分の足を見て不思議な気持ちになりました。

ほぼ寝たきりになった

仰向けになって安静にしていました、というより寝たきりでしたと言ったほうがいいと思います。

1㎝でもつま先が外に向いたり内に向いたり動いてしまうと、恥骨に激痛が走ります。

つま先が動かないように、たくさんのクッションで足を挟んでもらいました。

このクッションのポジションがちょっとでもずれるとまた激痛。

本当に足が動かせないので、空気のポンプで血流をよくする機械をつけてもらいました。

その機械が動くたびにシュコーと音がなるのです。その音が不快で寝にくかったです。

そして足が少しでも動くと痛くて目が覚めていました。

赤ちゃんのお世話ができず泣いてばかり

私が入院中、赤ちゃんのお世話をしたのは授乳だけでした。

おむつ替えや沐浴なんてしようにもできません。すべて看護師さん任せでした。

授乳のタイミングになれば、看護師さんが部屋に赤ちゃんを連れてきてくれます。自動ベッドで体を起こしてもらって、座って授乳をしました。これが入院中、唯一の幸せな時間。とってもかわいい。

癒されました。

でも赤ちゃんがコットに乗って部屋を出ていくと急に寂しさやら悔しさやらがあふれて、涙がこぼれます。

産まれてすぐなのに、一緒に過ごしてあげられない。

だっこも寝かしつけもしてあげられない。母のことを認識しなくなっちゃうのでは。なんてずっと考えていました。

この時の自分に声をかけてあげられるなら、ゆっくり休めると思って、全部任せたらいいよです。

あとからいくらでもリカバリーできます。

里帰り出産でしたので、母にほぼすべて赤ちゃんのお世話をしてもらいました。3カ月は丸投げ状態だったと思います。

私は自分の恥骨を治すのに精一杯でした。

ですが、今2歳の子どもはママ大好きと毎日言ってくれるほどママのことが大好きです。

動けるようになってから、治ってからでも赤ちゃんにたくさんの愛情を伝えてあげれば問題ありませんよ。

産後10日で退院しました

さて、恥骨結合離開になったときに一番気になるのは経過ですよね。

ここからは私の恥骨結合離開・恥骨痛がどのように改善されていったかを時系列に沿ってお話しようと思います。

産後1~5日、ほぼ寝たきり

足を自分の意志でほぼ動かすことができませんし、寝ているときに少しでも足が開いてしまうと恥骨に激痛が走ります。

授乳、食事、トイレの時だけ動き、それ以外はほぼ寝たきりの状態でした。

授乳と食事は、簡単でした。

自力では起き上がれませんが、自動リクライニングのベッドだったので上半身をベッドに起こしてもらいました。

足がぶれないように、起き上がった後に足を固定するのが良かったです。

トイレへの移動が一番大変でした。私はどうやって移動していたでしょうか。

まず自力で起き上がれないので、自動リクライニングのベッドでまずは上半身を起こしてもらいます。

そこから体を90度動かしてベッドから下りるのがまず第一難関。

付き添いの夫と看護師さんの2人体制でトイレに行っていました。

まずおしりの下に円座を敷いてもらいます。

このとき腕の力でおしりをあげますが、これは難なくできました。

その円座を夫にに回してもらいながら、看護師さんに足を持ち上げてもらって同じスピードで足を回してもらうという力技です。

もはや私は掛け声をかけるだけ。笑

ベッドの下に足が着いたら、そこからは自分の足で動きます。意識することは、後ろ向きに移動すること・おへそと足を同じ向きにしておくことです。前方には足は出ませんが、後方なら出ますよ。

腕の力で壁や夫の背中をぐーっと押して、その勢いで足を後ろにひきずって動かします。

方向転換するときは、少しずつ体を回転させます。

コツをつかめると、足が動くようになっていきます。

個室に入院していたのでトイレはすぐそこ。

起き上がってから歩いて5秒もかからない場所にあるのに、汗だくになりながら30分かけて移動。

座るのも拭くのも立つのも時間がかかりました。

産後5~9日、松葉杖でほんの少し歩けるようになった

後ろ向きの移動に慣れてきたころ、松葉杖で歩く練習を始めました。

歩くと言うと語弊がありますね・・。

普通に歩いている状態ではなく、足をひきずって移動できるという感じです。

夫の背中を腕で押して歩いていたように、松葉杖に力をかけて腕の力で足を動かします。

これは慣れるまで時間がかかりました。足を動かす時間を作れば作るほど、ほんの少しずつですが足が動くようになりました。

とはいえ、ただ足をひきずって後ろ向きに進んでいるだけ。

ほかの産婦さんが楽しそうに談話室から歩いて出てくる姿を見て、衝撃を受けました。

「なんで私は歩けてないんだろう。」「いいな。」羨ましくて歩けない自分が悔しくて病室で泣いたのを覚えています。というか、そんな光景を見なくとも辛くてずっと泣いてましたけどね。笑

そんな中少し気分転換になったのは、車いすで病院の中庭に出ることでした。

外の空気を吸って太陽を浴びると気持ちが少し晴れました。院

内のコンビニでスイーツを物色し、外で夫と食べました。

ほんのちょっとしたことですが、嬉しいし楽しい時間でした。

産後10日目、無理やり退院

思うように体を動かせず、私のメンタルはボロボロでした。

毎日泣いていた私をみかねて夫が、「メンタルを崩すと体にも良くない。産後鬱にもなっちゃうからね」と退院を勧めてくれました。

病棟の看護師さんにはまだ入院している方がいいよと言われていましたが、半ば強引に病院から逃げるように退院しました。

歩けないまま実家に戻りましたが、どうにかなりましたよ。

介護タクシーを呼び、車いすのまま産院を後にしました。

人生初の介護タクシー。

20代で介護タクシーに乗るなんて想像していませんでした。

車いすに乗ったまま「うぃーん」と車内に運ばれ乗車します。

シートベルト代わりの固定ベルトを車いすに巻いてもらい、いざ出発。

赤ちゃんは同乗の夫の腕の中ですやすや寝ていました。

気を付けたのは、カーブです。体が左右に揺られるので恥骨が少し痛みます。腕の力で全身が動かないようにぐっと支えました。

ちょっと痛いくらいで特に問題はありませんでしたよ。

実家の玄関までには階段があります。

その階段を介護タクシーの運転手さんと夫の2人がかりで車いすを担ぎ上げてもらって玄関に入りました。

全くバリアフリーでない実家でしたが、父が家の中にある段差を日曜大工でカバーしてくれていました。帰ってきてよかった、と心の底から思いました。

実家に帰ってきてからは、治りのスピードが加速していきました。

【10日間の入院生活】恥骨結合離開後まったく歩けませんでした【体験談】

2019年に第一子を出産した際に恥骨結合離開になりました。

あまり経験される方が多くないので、私の体験談が誰かの役に立てばいいなと思っています。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました♪

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